サーフィンはフィンで変わる?初心者の選び方とは?

サーフィンのフィン サーフィンの道具
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あなたは、フィンを見た目のデザインで選んでいませんか?

波乗りにおいて重要な役割を担っているフィンですが、サーフィン初心者に限らず意外と安易に選んでいる印象があります。

しかし、サーフィンのパフォーマンスを大きく左右するポイントはこのフィンにあります!

今回は、フィンの役割や種類、選ぶ際のポイントについて詳しく解説していきます。

サーフボードを選ぶ時と同様に、自身に適したフィンを見つけましょう。

きっと今より、海に行くのが待ちきれなくなりますよ!

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フィンの役割とは

サーフボードのボトム(裏面)についているフィンは、ボードの方向性を安定させるための「舵」のような役割を果たしています。

フィンがあることで、パドリングやテイクオフの際にボードが前へ滑り出しやすくなり、ターンの伸びや回転性の向上に繋がりボードがコントロールしやすくなります。

ゆえに、フィンの素材や形状などによってその性能が大きく異なります。

それでは、あなたに合ったフィンを選ぶために知っておきたいフィンの種類について詳しく見ていきましょう!

フィンシステムの種類

フィンを選ぶ際には、あらかじめサーフボードに埋め込まれているフィンボックスのシステムを確認し、システムに合わせたフィンを選択することが必要です。

フィンボックスのシステムは、主にFCS(エフシーエス)とfutures(フューチャーズ)のどちらかのメーカーになります。

FCS(エフシーエス)

FCS社は日本国内において最も知名度の高いフィンメーカーです。

初心者から上級者までレベルやスタイルに合わせて、様々な素材や種類をチョイスできるのがFCS社のフィンの魅力です。

FCSはネジで固定するタイプのフィンで、フィン1枚につきネジを2つ使用して固定します。

ネジを使うためしっかりと固定することができますが、取り外しに手間がかかるというデメリットもあります。

FCSⅡ(エフシーエス2)

FCSフィンが進化し、モデルチェンジされたものです。

ネジの取り付けが不要で、ワンタッチでフィンを脱着することができます。

現在はFCSよりも、気軽に取り外しをすることができるFCSⅡが主流になっています。

FCSⅡのデメリットは、衝撃によるフィンの抜け落ちを防止する取り外れ防止ネジが備わっていますが、ネジがなくなった分固定力が弱くなってしまうため

・リーシュコードが当たって外れてしまった。

・ビーチとは異なり海底が岩やサンゴ礁などで形成されているリーフポイントでサーフィンをする場合にフィンがリーフに当たって外れてしまった。

・自分の身体が当たって外れてしまった。

という理由でフィンが外れてしまい、水中で紛失してしまう可能性があります。

ただ、よっぽど強い衝撃でない限り外れることはないので、あまり心配する必要はありません。

FCSⅡを使ってるけど、サーフィン中に外れたことはないよ!

futures.(フューチャーズ)

futuresは、サーフボードへの密着度を高め、軽量で強靭なフィンとして定評があるフィンシステムです。

フィン1枚を1つのネジで固定することで、限りなくフィンのズレを軽減し、オンフィン(取り外し不可のフィン)に近い感覚で波乗りができるという事から上級者に人気があります。

FCSもそうですが、ネジの締めすぎには注意しましょう!

オンフィン

サーフボードに予め固定されているフィンで、取り外しをする事はできません。

ボードと一体化しているため、フィンのレスポンスが伝わりやすいというメリットがありますが、フィンによるサーフボードのパフォーマンスの違いを感じることができないのがデメリットと言えます。

次にフィンの形の違いについて見ていきましょう!

サーフィン初心者はFCS、futures.のどっちを選べばいいの?

結論からいうと、選ぶ必要はありません。

欲しいと思ったサーフボードのフィンシステムに従うだけだからです。

なぜなら、欲しいと思ったサーフボードにフィンボックスというフィンを差し込むシステムが予め埋め込まれているので、買ったサーフボードがどちらのシステムを採用しているかによります。

なのでFCSのフィンボックスならFCSのフィンを買い、futuresのフィンボックスならfuturesのフィンを買うといった具合です。

残念ながら規格が統一化されていないので、FCSのフィンボックスにfuturesのフィンは使えませんし、逆もまたしかりです。

また、FCSⅡのフィンシステムであれば、ねじ式のFCSも使用可能です。
その場合、取付キットが必要になります。

フィンの形状とは?4大要素とその特徴を覚えよう!

フィンの形状やサイズ、素材によって自身のレベルや体重に合わせたフィンを選ぶことで、その特性を活かすことができるため、サーフィン初心者にも多くのメリットがあります。

ベース(底部の長さ)

ベースは、ボードに密着するフィンの底部の長さのことを表します。

ベースが長いほど、ドライブ性(疾走感)が高まり安定感が出ます。

逆にベースが狭くなるほど、ピヴォット性が高まり回転性が上がります。

デプス(高さ)

デプスは、フィンの最下部から最上部までの高さのことを表します。

デプス(高さ)は、ターンのホールド性とコントロール性に影響を与えます。

デプスが高いほどホールド性が高まり安定感を強め、デプスが低いほどルース性やスライド性が高まり回転性がアップします。

特にセンターフィンはこの影響が大きく出やすいです!

スウィープ(傾斜具合)

スウィープは、フィンの曲がり具合(傾斜)のことを表します。

場合によっては「レイク」と呼ぶこともありますが、両方の単語は同じ意味を持ちます。

スウィープが大きい(フィンが垂直ではなく、後ろに大きく傾いている状態)ほど、ドライブ性が高まり大きな弧を描くターンがしやすくなり、

スウィープが小さい(垂直に近く、後ろへの傾きが小さい状態)ほど、小回りを利かせたクイックなターンをすることが可能になります。

エリア(面積)

フィン全体の面積のことです。

エリアが大きければ、ホールド性が高まります。

逆にエリアが小さければ、ルース性が高まります。

あなたに合ったフィンのサイズを選ぼう

フィンは体重に合わせた各サイズがあるので、あなたの体重に合った適切なサイズを選びましょう。

体重によるフィンサイズの目安はこちら!

 55Kg以下 XS
 55~70Kg  
 65~80Kg  
 75~90Kg  
 85Kg以上 XL

また、体重だけではなく自身のスキルや脚力などを考慮して選ぶことも大切です。

※フィンサイズが大きいほど安定性やスピード感に優れ、 小さくなるほど回転などの機動性・操作性が高くなります。

 

サーフィン初心者は大きめのフィンを選ぶことで、安定性が高まりテイクオフしやすくなります。

また、女性や脚力が弱いと思う人は1サイズ小さめのフィンを選ぶとボードが操作しやすくなるという利点もあります。

スピード感のあるダイナミックなサーフィンを目指すなら、体重よりも大きめのフィンを選ぶのもオススメ!

フィンの硬度(フレックス性)の違いは?

フィンの素材によって、硬度の度合いにも様々な種類があります。

柔軟性のあるフィンは疾走感のあるターンが可能で、ボードをコントロールしやすいためサーフィン初心者、女性、脚力が弱い人におすすめです。

また、パワーの弱い波や小波に向いていることから、サーフィン初心者は柔軟性があるフィンをチョイスしましょう!

おすすめは、グラスフレックスといい、最も柔らかい素材でできています。

一方で硬めのフィンは、ホールド力が高く、クイックなターンに優れています。

水の抵抗をダイレクトに受けるため、中上級者のサーファーや脚力に自信がある人におすすめで、パワーブレイクに向いています。

パフォーマンスグラスといい、最も硬い素材でできています。

続いて、フィンのセッティング枚数について解説していきます。

フィンの枚数は何枚がいいの?それぞれの特徴は?

セッティングするフィンの枚数によって、それぞれどのような特徴があるのでしょうか?

シングルフィン(1枚)

ロングボードやミッドレングスで採用されることが多いシングルフィン。

フィンが1枚であるため水の抵抗が少なく(水の「抜け」がいいといいます)、推進力が高いことから直進時のスピードが最も速いといえます。

重心を移動させることでボードを傾ける、大きなターンが特徴的です。

初心者の方におすすめな点として、シングルフィンは波と一体となるレールワークを学ぶのに最適なところです。

よくずっとトライフィンでサーフィンをしている人で、フィンに頼り過ぎてレールワークができていない人は、シングルフィンを乗りこなすことで、レールワークを学んだりします。

フィンが1本なので、左右にグラグラと不安定ではありますが、サーフィンの原点であり、基本を学ぶのにはおすすめです。

スタイリッシュでカッコいいところも個人的には好きです。

ツインフィン(2枚)

左右に2枚のフィンをセッティングしたツインフィンは、バランスをフォローするセンターフィンがないため、縦より横の動きが容易になり回転性が高いのが大きな利点です。

また、センターフィンがないことでサーフボード下の水の抜けがスムーズになるため、スピードに長けています。

その反面安定感に欠けるので、初心者の方がやる場合は、大きめのフィンを使用することをおすすめします。

基本的には、回転性は高いが動きがルースになりがちなので、それを制御する技術や脚力がある上級者向けといえるでしょう。

トライフィン(3枚)

センターと左右2枚の計3枚のフィンがあるトランフィンは、安定性と回転性を兼ね備え、サーフィンレベルを問わず多くのサーファーに愛用されています。

シングルフィンとツインフィンのいいとこどりで、最も一般的なセッティングといえるでしょう。

サーフィン初心者の方が、1本目に持つボードなら、トライフィンにしておけば間違いありません。

クワッドフィン(4枚)

合計4本あるフィンのうち、

内側2本がセンターフィンの特性を活かし、外側の2本がツインフィンの役割を果たすことから、ツインフィンとトライフィンの利点を持つフィンセッティングです。

トライフィンとの大きな違いといえば、センターフィンがないため横へのアプローチがしやすいことが挙げられます。

まとめ

フィンのセッティングを変えるだけで、30〜40%の違いが体感できると言われたりしていますが、これはあくまで上級者の感覚です。

初心者は、あまりフィンに頼り過ぎず、考え過ぎずに、レールワークを学ぶことも大事!

 

・フィンシステムの選び方
自分の乗りたいサーフボードのシステムに合わせよう
・フィンの枚数
シングル、ツイン、トライ、クワッドとあるが、まずはトライをおすすめ
・フィンの硬さ
初心者は柔らかめをおすすめ
・フィンのサイズ
フィンにはサイズがあるため、自分の体重に合わせよう

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