海洋プラスチック問題とサーファーにできること

海洋プラスチック問題 サーファーの楽しみ方
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海が大好きなあなた!

今日は波がイマイチだなぁ…
そんな日でも、やっぱり海に行きたくなりますよね!

どこまでも広がる青い海、心を穏やかにさせてくれる波の音… 

海はいつも人々の心を癒してくれます。

そんな私たちの大切な海が、非常に深刻な状況に陥っていることをご存知でしょうか?

今回は、サーファーなら絶対に知っておかなければならない海洋汚染についてお伝えします。

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生態系を脅かす深刻な海洋ゴミ

ゴミと人

2019年3月 フィリピン南部の島に瀕死のクジラが流れ着きました。

このクジラの胃の中から出てきたのは、なんと重さ40kgのプラスチックごみ。

胃の中に溜まった大量のプラスチックにより、栄養が取れなくなって死んでしまったと見られています。

 

クジラは海中に浮かぶビニール袋を、クジラが好んで食べるイカなどの食物と勘違いして食べてしまうそうです。

胃にプラスチックごみが溜まり、クジラは満腹になったと思い込んで食欲が低下します。

その結果、栄養不足に陥り、衰弱して、エサを探せなくなってしまうのです。

クジラだけに限らず、ウミガメやアザラシ、イルカなど、同様の事例は世界各地の海で起こっています。

海洋ゴミの種類

海岸へ行くと、砂浜に打ちあげられたゴミを目にすることがありますが、これらはほんの一部でしかありません。

海岸に打ち上げられたゴミを「漂着ゴミ」

海面や海中に漂っているゴミを「漂流ゴミ」

海底に沈んで堆積したゴミを「海底ゴミ」

これらを総じて「海洋ゴミ」と言います。

砂浜に打ち上げられた漂着ゴミは、海洋ゴミ全体の5%しかないと言われており、多くは海に流れ出しているのです。

 

特に多いのが「プラスチックごみ」であり、海洋ゴミの大半を占めています。

プラスチック製品は、軽量で加工しやすく丈夫であることから、ペットボトルやレジ袋、ストローやスプーンなど様々なものに利用されています。

このプラスチックは人工的に作られた化合物で、自然界に流出しても容易に分解されません。

マイクロプラスチックとは?影響は?

紫外線や衝突などにより劣化したプラスチックは、細かく砕けて海面を浮遊し、その一部は海中や海底に沈んでいきます。

破砕、細分化され、直径5mm以下になった破片は「マイクロプラスチック」と呼ばれ、海に生息する魚たちがエサと間違って食べてしまうのです。

 

浮遊するマイクロプラスチックを摂取したプランクトンを小魚が食べ、その小魚を更に大きな魚が食べる…

この食物連鎖を通じて、海洋生物の体内に取り込まれることで、微細で分解されない有害化学物質が体内に蓄積する可能性が懸念されています。

また、体内で正常に消化できずに摂食障害となり腸閉塞により死んでしまうという事例もあります。

計り知れない人体への影響

私たち人間が、マイクロプラスチックを取り込んだ魚介類を食することで、海洋生物と同様に有害化学物質が体内に蓄積される可能性があります。

この有害化学物質によって、ガンの発生免疫力低下などの健康被害を引き起こす可能性があることが懸念されています。

また、プラスチックには、環境ホルモン作用がある物質が含まれていることから、生殖能力の低下などを及ぼす可能性が指摘されています。

海洋プラスチックゴミの現状

現在、海に流出するプラスチックごみの量は、世界中で年間800万トンという試算があります。

現状のペースでプラスチックごみが増え続ければ、2050年には、海洋プラスチックごみの重量が魚の重量を超えることが予測されています。

ゴミで覆い尽くされた海なんて悲しすぎます。

サーフィンどころではありませんよね。

そこで、世界各地で使い捨てプラスチックの使用廃止に向けて動いています。

 

フランスでは、2020年1月から使い捨てプラスチック製の皿やコップの使用を禁止する法律が施行されました。

また、アメリカのコーヒーチェーン大手スターバックスは、世界にある全店舗で利用されているプラスチック製ストローの使用を、2020年末までに全廃すると発表しています。

日本でも、2020年7月よりレジ袋の有料化が本格的にスタートしました。

海洋ゴミは、なぜ発生するのか

ここまで、深刻な海洋ゴミ問題についてお伝えしてきましたが…

「海でゴミを捨てたことなんてないよ!」と思われる方も多いのではないでしょうか?

 

実は海洋ゴミの8割は、街で排出されているのです。

 

ポイ捨てなどにより街に捨てられたゴミは、風や雨によって排水溝へ流れ、やがて川を伝って海へ流れ出るというわけです。

いま私たちにできること

リサイクル

プラスチックごみを減らすためには、
まず私たち1人ひとりが、この深刻な現状を知り、意識を変えていくことが大切です。

「リデュース(Reduce)」

「リユース(Reuse)」

「リサイクル(Recycle)」

の3R を心がけましょう。

「リデュース(Reduce)」減らす

・マイバックやタンブラーを使用する
・使い捨て食器や容器の使用を減らす
・プラスチック製ストローの使用を控える

「リユース(Reuse)」再使用する

・シャンプーやボディーソープ等は詰め替えて廃棄ボトルを削減

「リサイクル(Recycle)」再生利用する

・プラスチックを分別回収し、原料として再利用を行う

その他にも、

・ゴミのポイ捨てや不法投棄をしない
・所定の場所に決められたルールに従って分別する
・ビーチクリーンに参加する
・地域のコミュニティや団体が主催する清掃イベントに参加する

など、私たちの意識と行動でプラスチックごみ削減に繋がることが数多くあります!

 

「小さな力でも、集まれば大きな力になる」

未来の海のために、みんなでプラスチック削減に取り組んでいきましょう!!

まとめ

キレイな海は誰かに守られている訳ではなく、意識して守っていくことが大切ですね。

サーフィンできる、環境に感謝です!

 

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