こんにちは!
この記事を見ているということは、テイクオフもマスターし、横に乗れるようにもなり、更なるロングライディングを目指してのことだと思います。
アップスは略称で、アップス&ダウンズ、アップスンなどとも呼ばれますが、これができるようになれば、初心者は卒業です。
おめでとうございます!
まだできてもいないのに、おめでとうございますって?
いや、アップスは難しくありません。
大丈夫!
ついてきて下さい。
テイクオフの方がよっぼど難しいです。
ウネリからのテイクオフに成功したあなたなら、すぐにできるようになります。
それでは、ご覧ください!
アップスの目的
まず何のためにアップスをするかです。
アップスは、あくまで次の技につなげるためのスピードをつける動作です。
そうです、次の技につなげるためのただの動作なのです。
プロが競う試合などでは、なるべく使わない方が高得点になるほどです。
但し、これは競技の世界の話です。
私自身はできるようになったときは、波を長く乗りつなげるようになり、波を乗りこなしている感覚を感じることができて、とても嬉しかったことを覚えています。
なので、初心者の方は気にしないで下さい。
ただのスピードをつけるための動作と割り切って、力まずにリラックスしてやりましょう!
アップスで大切なこと
波のパワーゾーンを理解する
いきなりですが、超大切です。
これについては、私もこの番組を見るまでは知りませんでした。
NHKのドキュメンタリー番組「奇跡のレッスン」です。
その番組で放送された「波は”答え”を知っている サーフィン 」で、世界中のサーファーから注目されている超一流コーチのクレイトン・ニーナバーさんが、レッスンを受けるこどもたちに問いかけます。
「波が一番力強い場所はどこだかわかるかい?」
こどもたちは一様に答えます。
「波のトップに一番パワーがあります。」
私も同じだと思ってました。
クレイトンさんは答えます。
「波の一番下に10の力があって9・8・7・6・・・・と力を失うんだ。」
「そして押し上げられた大量の水の塊が一気に崩れ落ちる。」
「ボトムのパワーが水を持ち上げてくれるんだ。」
なんと、ボトムに一番力があると言うではありませんか。
確かによくよく波を観察してみると、遠心運動で下から上に水を持ち上げているように見えます。
クレイトンさんは、つまり自分の力で波に乗るのではなく、波のパワーを最大限に利用することが大事だと言うのです。
“サーフィンの主役は波”
なるほど~、納得ですよね!
CTランキング上位のジョディ・スミス選手を、一流のサーファーに導いたクレイトン・ニーナバーさんの書籍はこちら!
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縮んで伸びるイメージを持つ
自分がスプリング(バネ)になったつもりで、リズミカルに体を縮ませたり、伸ばしたりするイメージを持ちましょう。
イメージを持つことが、非常に効果的です。
アップスの体の動かし方
テイクオフ
意識して、進行方向の波のフェイスを見て、斜めにテイクオフします。
とは言っても、ウネリの向きに対して垂直にテイクオフした直後に斜めに行く感じです。
サーフボードが滑り出す前から、ウネリに対して斜めにサーフボードをセットしてはダメです。
波のパワーを十分に受けることができないので気を付けましょう。
そして、スタンドアップした直後、しゃがんだ状態で後ろ足の膝が前足の膝裏につくようにすると、サーフボードに力が伝わりやすくなります。
正面を向く
サーフボードに横向きに乗っているので、勘違いしやすいのですが、胸は正面を向いて下さい。
体の軸がサーフボードの軸と噛み合い、体のパワーがロスすることなく、サーフボードに伝わり加速します。
ボトムに降りる(ダウン)
体(スプリング)を縮ませるイメージで、膝を折り曲げて前足荷重を意識します。
このとき目指すボトムは、前述のクレイトンさんが言っているボトムのパワーゾーンです。
但し、あまりボトムに降り過ぎずに、波の中腹を目指すくらいが丁度いいと思います。
トップに上がる(アップ)
ボトムまできたら、今度は縮んだ体(スプリング)を意識して抜重することで伸ばします。
膝を軽く伸ばして、後足に荷重することでトップに向かいます。
ボトムのパワーゾーンにサーフボードを走らせると、波がエスカレーターのように勝手にトップに持ち上げてくれるような感覚を味わえます。
目線でリードする
不思議と体は目線の動きについていきます。
常に、目線は進行方向へ向けましょう。
目線で波の変化も追えるようになり、波に置いていかれたり、波に捕まったりすることもなくなるはずです。
波の変化をよく見ながら、ダウンとアップを繰り返せば成功です!
プロサーファーの河村カイサさんが、陸でのイメージ練習も含め、わかりやすく動画で教えてくれています。
まとめ
・トップとボトムのパワーゾーンを次々にキャッチしにいけば良い
・縮んで伸ばすスプリングのイメージを持つ
・行きたい方向へ、先に目線でリードする
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