前回、サーフボードのどこに乗るのがベストなのか?
という疑問について、説明しました。
まだ見ていない方は、先に前回の記事から見ることをオススメします!
どこかでサーフィンを習ったり、本を読んで勉強したりした人にとっては、意外なポジションだったと思います。
しかし嘘だと思っても、まずは試してみることです。
試してみて自分に合わなければ、やめればいいわけで、失うものは何もありません。
何事もトライアンドエラーの精神で前向きに取り組めば、なんらかの方向性が必ず見えてくるものです。
では、サーフボードに腹ばいになるポジションがわかったところで、次は基本姿勢を覚えましょう!
基本姿勢
目線は進行方向
私がサーフィンを始めた頃に、よくやっていた間違いです。
間違いというよりは、意識が足りていなかったという方が適切かもしれません。
それはサーフボードに対する自分のポジションを気にするあまり、進行方向ではなくサーフボードの方をよく見ていたことです。
これで目線が下に落ち、テイクオフの時はよくパーリング(落水)してました。
よくよく考えれば当たり前です。
目線の方向に体がいくようになっているので、下を向いていればわざわざパーリングをしにいっているようなものですね。
目線は徹底的に意識して下さい。
あごを上げる
意識してあごを上げることで、自然と胸を反ったような感じになり、目線も下に落ちなくなります。
あごとサーフボードの間隔は、拳2個分が最適です。
胸を反りすぎない
これは、今でも勘違いされている基本姿勢の第一位です。
私も昔、サーフスクールで言われたことがありました…
おへそ1点でサーフボードに接し、あとはエビのように胸と足を思いっきり反って下さいと習ったことがあります。
ちょっとならできても、そんな力の入った状態をずっと保つことはできません。
また、胸を反りすぎると腰に無駄な力が入り、腰を痛めてしまいます。
スポーツ全般に言えることですが、力んでは絶対にダメです。
では、この胸を思いっきり反る姿勢ってどうなんでしょう?
完全に力んでますよね…
力の入れどころを、間違っているとしか言いようがありません。
もっと言うと、インナーマッスルを上手に使いたいのに、アウターマッスルが優位になり、使いたい筋肉が使えていない状況とも言えます。
正しい位置に腹ばいになり、サーフボードが水面に対して平行になっていれば大丈夫です。
但し、サーフボードはロッカーといってノーズ部分が上に反っているので、その分が上がって見えるのは問題ありません。
足を閉じる
これもよく海で見かけます。
大抵の初心者の方は、まず足が開いています。
しかし、いきなり足を閉じるのは難しいかなとも思います。
私自身も足を閉じたり、足をクロスしたり試行錯誤しながら、できるようになるまでにかなり時間を要しました。
最初の頃はバランスが取りづらく、どうしても足を開くことでバランスを取ろうとしてしまいます。
足を大きく開いていると、水の抵抗を大きく受けることになり一生懸命にパドリングしても、足でそのパワーをロスしていることになります。
また、ストリンガー上に体の重心を持ってくることでサーフボードと一体化し、前への推進力を得る理想的な体勢になりますが、足を開いていると体の重心が分散してサーフボードがグラつく要因になります。
ちなみにストリンガーとは、サーフボードのノーズからテールにかけて中心に入っている木のことで、サーフボードの強度をあげるために、”芯”の役割を果たしているのです。
足を開いているなと気づいたら、すぐ足を閉じるようにしましょう。
これを繰り返している内に、ボード上でのバランスも上手くとれるようになり、足も自然と閉じれるようになってきますよ。
ストロークのコツ
最後までしっかりかき切る
これホント大事で、できている人は少ないかもしれません。
できていれば、水の抵抗をしっかりと感じるはずです。
水中から外に水を払うイメージでオッケーです。
これができるかできないかでテイクオフの成功率が格段に違ってきます。
波に置いて行かれることも、少なくなります。
腕を前に持っていくときは脱力
これは意外と忘れがちなのですが、力を入れる時は水をかく時です。
かいていない時は、力を入れてもサーフボードは前に進みません。
しっかり脱力して、力を温存しましょう。
S字かI字か?
これについは、未だにいろいろと議論があります。
以前は、S字を描くようになるべくサーフボードの下を掻いて水をなくしてやることで、サーフボードは前に進みやすくなると言われてました。
が、最近はI字の方がいいという話をよく聞きます。
一体どっちがいいのか途方にくれていたみなさん!
ようやくこの議論に終止符が打たれるときがきたのです。
かく言う私もどっちがいいのか決めきれずにいたのですが、とある動画を見つけたおかげで、決めることができました。
ストーロークする時に一番力が入るのはどの軌道なのか?
試してみるとすぐわかります。
それは肩の前を手がとおる軌道です。
体から離れた場所や、体の内側をストロークしようと思っても力が入りません。
肩の前を手が真っ直ぐ通る軌道が一番力が入ることがわかります。
肘は曲げてハイエルボーの状態を作るので、肘は肩よりやや外側にあります。
これについて、すごくわかりやすく解説をされている動画をシェアしますね。
力まずリズミカルに
これについては、余計な説明は不要ですね。
手を前に伸ばしすぎない
やってみるとわかりますが、腕を思いっきり伸ばしてかいてみて下さい。
体が大きく動いてしまい、その揺れがサーフボードに伝わって、サーフボードをグラつかせる要因となります。
腕でパドリングしない
野球と一緒です。
野球もスイングするときに腕の力だけで打つことをドアスイングと呼び、悪い見本の一つとされています。
下半身と上半身のパワーを連動させて、腕の力だけに頼らずパワーをコンパクトに集中させ、ボールをミートすることが重要なのです。
パドリングも、腕の筋肉ではなく、もっと大きい背中の筋肉を意識して行うことで、疲れにくくなります。
肩甲骨を回し、肘を前に放るイメージでストロークに入り、かき切った後はまた肘から抜くような感じで、リズミカルにストロークを繰り返します。
手は自然に開く
手は閉じすぎず、開きすぎず自然な感じをキープします。
まとめ
・目線は進行方向
・あごを上げる
・胸を反りすぎない
・足を閉じる
ストローク
・最後までしっかりかき切る
・腕を前に持っていくときは脱力
・水中をかく軌道は肩の前
・力まずリズミカルに
・手を前に伸ばしすぎない
・腕でパドリングしない
・手は自然に開く
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